フィリピンに住みますと、いたるところで声がかかります…タガログ語で「クマインカナバー」。
…さて、どんな意味の言葉なのでしょうか?
 
実は、この「クマインカナバー」という言葉はフィリピンの文化を象徴する重要な言葉なのです。
道を歩いていて、誰かが何かを食べているところにでくわした時にかかる声がこの「クマインカナバー」。
知り合いであろうと見知らぬ人であろうと関係ありません。
 
ずばり、「ごはん食べた?一緒にたべよう!」という意味。
 
つまり、あるものをみんなで分け合おう!
「ごはん食べていないなら、こっちにきな!一緒に食べよう!」

この面倒見のよさは、フィリピン人の最大の特徴なのかもしれません。
 
日本では嫌われる乞食さんたちに対してもとても親切で、みんなで面倒を見たりします。
ですので、フィリピーナを追ってフィリピンにたどり着いた人がそのまま乞食になって路上生活を送るケースか後を絶たないそうです笑
(ちなみにこのようなひとたちを困窮邦人と呼び、年間300人ほど発生するそうな…)
また、日本と違い常夏なので、路上で寝ても凍死することがなく、周辺の人たちが面倒をみてくれるのでなんとか生き延びることができるという…これが「クマインカナバー」の精神なんですね。
 
近隣との関係も良好で、日本ではとうに忘れられてしまったご近所付き合いが色濃く残っているのも特徴。
昭和の時代によくあった調味料の貸し借りや、おすそ分けも健在。
かといって、日本の過疎地域のような妙なしがらみもなく、とても住みやすい国です。
 
危険危険といわれているのはマニラ周辺だけで、ちょっと郊外に行きますと予想以上に安全なのです。
 
女性(フィリピーナ)も、とても優しく面倒見の良さが評判!
フィリピーナと結婚する日本男性もとても多いんですよ!
 
このように、ルールを守り、警戒心を少し持てば、こちらでの生活は格段に良くなります。
悪い面ばかりに注目することなく長所に目を向ければ、すでに日本にはない人情が暖かくもあり、とても住みやすい国がフィリピンなのです。
今話題の「いいかげんさ」も、裏を返せば自由ということ!
 
ぜひ、フィリピンにいらっしゃって、ご自分の目で確かめてフィリピンの良さを実感してください。