BBQ
BBQ
クリスマスブッフェ

24日から25日にかけて、2泊3日でマタブンカイビーチにあるコーラルビーチクラブに滞在しました。
自宅からは車で2時間ほどの距離なので、気分転換にはちょうどいい小旅行です。ただ今回は脚の具合があまり良くなく、長時間の運転に自信が持てなかったため、自分で運転するのは断念しました。そこで、ご近所に住む知り合いの男性に事情を話し、運転代行をお願いすることに。
快く引き受けてくれたものの、内心では「本当に助かるなあ」という感謝と、少しの申し訳なさが入り混じった気持ちでした。

マタブンカイビーチに到着し、海と砂浜が視界に入った瞬間、その男性のテンションが一気に上がりました。
初めて見る景色だったようで、「これはいい場所だね」と何度も口にしていたのが印象的です。
南国らしい開放感と、時間がゆっくり流れているような雰囲気が、ひと目で気に入った様子でした。しばらく周囲を眺めたあと、彼は「一度家に戻って、家族も連れてきたい」と言い出します(笑)
その行動力に少し驚きつつも、どこかフィリピンらしくて思わず笑ってしまいました。数時間後には奥さんと子どもたちが合流し、いつの間にか私たちは“ただの移動の付き添い”という関係を超えて、一緒にこの場所を楽しむ仲間のような空気になっていました。

翌日は、彼らが中心になって企画してくれた海辺でのBBQに誘われます。
朝から天気は申し分なく、空は明るく、海も穏やか。炭火で焼かれる肉や魚の香りが潮風に乗って広がり、それだけで気分が上がります。子どもたちは砂浜を走り回り、大人たちは椅子に腰かけておしゃべりをしながら、のんびりとした時間を満喫。
観光というより、地元の家族の休日に混ぜてもらったような感覚で、自然と肩の力が抜けていきました。脚の調子を見ながら無理はせず、それでも海を眺めて笑い声を聞いているだけで、十分に楽しいひとときです。

夕焼けサンセット
クリスマスブッフェ

夜になると雰囲気は一変し、今度はオーストラリア人のホテルオーナーが主催するクリスマスブッフェが始まります。
ローストした七面鳥をはじめ、クリスマスらしい料理がずらりと並び、テーブルを見るだけで気分が高まります。宿泊客同士も自然と会話を交わし、国籍や年齢に関係なく交流が生まれていく様子がとても印象的でした。
堅苦しい空気は一切なく、「せっかくだから一緒に楽しもう」という空気感が全体に広がっていて、初対面同士でもすぐに打ち解けられるのが、この場所の魅力だと感じます。

カソリック圏であるフィリピンのクリスマスは、日本のそれとはかなり雰囲気が違います。
派手なイベント以上に、家族や仲間と集まり、食事を囲みながら時間を共有することが大切にされている印象です。
宗教が生活に深く根付いている分、祝う気持ちにもどこか温かさと一体感があります。観光で少し立ち寄るだけではわからない、この空気感こそ、実際に滞在してこそ味わえるものだと思います。
機会があれば、ぜひ一度体験してみてほしいフィリピンのクリスマスです。

あっという間に帰る日が来て、名残惜しさを感じながらマタブンカイビーチを後にしました。
短い2泊3日の小旅行でしたが、人とのつながりや、この土地ならではのクリスマスの雰囲気をしっかり味わえた旅になりました。
ただの小旅行が、気づけば心に残る思い出に変わっていた、そんな感覚を抱きつつ帰途についたのでした。