フィリピンのバタンガス地方を訪れるなら、ぜひ一度は味わってほしいのが「Lomi(ロミ)」という麺料理です。
Lomiはこの地方の名物であり、特にリパ市には数え切れないほどのLomi専門店が軒を連ねています。

地元の人々にとっては日常的な食事であり、朝食やランチ、さらには小腹が空いたときのおやつ感覚でも食べられており、まさに地域に根付いたソウルフードともいえる存在です。

Lomiは一見すると日本のラーメンに似ていますが、実際に食べてみるとその独特な特徴に驚かされます。
まずスープはとろみがついており、鶏ガラや豚骨などをベースにしただしに溶き卵を加えて優しいコクを出しているため、麺にしっかりと絡んで食べ応えがあります。

さらに、お店によってスープの味わいや具材の組み合わせが微妙に異なるのも大きな魅力で、ある店ではニンニクが効いてパンチのある味だったり、別の店では胡椒がきいたスパイシーなタイプだったり、さらにはやや甘めで子供にも食べやすいタイプまで、本当にさまざまなバリエーションが楽しめます。

日本でラーメンを食べ歩きしてお気に入りの一杯を見つけるように、バタンガス地方でもLomiを食べ比べて自分好みの味を探すという楽しみ方ができるのです。

価格も非常にリーズナブルで、プレーンなLomiならおおよそ60ペソ、日本円にして約150円程度で食べることができるのも魅力のひとつです。

さらに豚のから揚げ(Lechon Kawali)や素揚げした豚肉などを豪快にトッピングしたLomiも人気があり、ボリューム満点で一杯食べればお腹も大満足です。

私が訪れたリパ市内の食堂では、昼時になると地元の人々が次々と訪れて、湯気を立てるLomiを楽しそうにすすっていました。
フィリピンのローカルフードらしい気取らない雰囲気の中で食べるLomiは、観光地のレストランでは味わえない特別な体験です。

スープのとろみが麺によく絡むため、熱々のままゆっくりとすすりながら食べると、体の芯から温まる感覚が心地よく、シンプルながらもクセになる味わいに思わず笑顔がこぼれます。

バタンガス地方はマニラから車で2~3時間程度の距離にあり、週末に気軽に訪れることもできるため、首都圏在住のフィリピン人や観光客にも人気のスポットです。
Lomiは庶民的な食堂から有名店まであらゆる場所で提供されており、どこに入っても地元の空気を感じながら美味しい一杯を楽しむことができます。

私自身も数軒食べ比べてみましたが、お店ごとに麺の太さや食感、スープの濃度、トッピングの内容が少しずつ違うため、訪れるたびに新鮮な驚きがありました。

中でも豚の素揚げがたっぷりのったLomiは見た目のインパクトも抜群で、ガッツリとした食事をしたいときにぴったりでした。

もしフィリピン旅行でバタンガス地方に立ち寄る機会があれば、ぜひローカルな食堂に足を運び、地元の人々に混ざってLomiをすすってみてください。
日本のラーメンとは異なるフィリピンならではの麺文化を感じながら、異国の食体験を楽しめること間違いなしです。