今回は、日本から来た友人を案内して、僕にとっては4回目となるフィリピン・バギオの旅へ。
行き慣れているとはいえ、毎回違う顔を見せてくれるこの街はやっぱり特別。
涼しさ、景色、人の温かさ、どれを取っても心がほどける感覚になる。
今回はちょっと贅沢にVIPバスを使って、快適な道のりから旅をスタート!



乗ったのは、トイレ付き・3列シートの超快適VIPバス。
リクライニングはフルで、もはやビジネスクラスのような広さと快適さ。
女性のコンダクターさんが同乗していて、車内サービスも充実。
ペットボトルの水や軽いスナックを配ってくれて、ちょっとしたおもてなし気分。
約6時間のバス旅も、映画を観たりうたた寝したりしているうちにあっという間だった。
バギオに到着すると、まず感じるのが澄んだ空気と、身体を包むような涼しさ。
標高1600メートルに位置するこの街は、“天空の街”という名前にふさわしく、マニラとは全く異なる気候と景色を見せてくれる。街全体が山の斜面に沿って広がっていて、夜になると家々の灯りがまるで星のように輝く。
まるで天空のイルミネーション。
これを見るためだけにでも、訪れる価値があると思う。



まず向かったのは僕のお気に入りスポット、「パブリックマーケット」。
地元の人たちで常に賑わう、バギオの“台所”的存在。広大な敷地内には、生鮮食品からスパイス、お土産雑貨、衣類まで、ありとあらゆるお店が並んでいる。何より魅力的なのは、地元で採れた新鮮な高原野菜とフルーツたち。特に目を奪われたのは、ズラリと並んだ大粒のイチゴ。色鮮やかで甘い香りが漂い、思わずたくさん買ってしまった。
ホテルで食べたそのイチゴは、びっくりするほど甘くてジューシーで、まさにバギオの味だった。






もうひとつ、外せないのが毎晩開催される「ナイトマーケット」。
18時を過ぎると、メインストリートの一部が歩行者天国になり、古着、アクセサリー、スマホケース、食べ物などの屋台がズラリ。バーベキューの香ばしい匂い、韓国系のトッポギや餃子の屋台、地元のジュースやビール片手に歩きながら、食べながら、あっという間に時間が過ぎていく。
特に印象的だったのは、道端にみんなが自然と座り込んで、それぞれに楽しそうに語り合っていた光景。
観光地でありながらも、地元の日常がそのままに息づいていて、そこに混じれるのが心地よい。



実は、バギオって語学留学の聖地としても人気があって、世界中から若い外国人が集まっている。
だから街全体がどこかインターナショナルで、洗練されたレストランやカフェも多い。食事にはまったく困らないし、どこに入ってもレベルが高い。そしてなにより安心できるのが、タクシーの清潔さとドライバーの誠実さ。
乗った瞬間にメーターを倒してくれて、チップの催促なんて一切ない。
短距離でも丁寧に対応してくれて、これがまた旅を快適にしてくれる。



今回は、日本から来た友人にも「バギオの印象が180度変わった」と言ってもらえて、案内した甲斐があった。
片道6時間というと、正直気が引ける人も多いかもしれないけど、その時間をかけても“また来たい”と思わせてくれる力がバギオにはある。



涼しい気候、美しい景観、新鮮で美味しい食材、優しい人たち、そして夜のマーケットの賑わい。
バギオは、一度訪れればきっと心の中に残り続ける、そんな場所です。